※注意
本ブログでは、既に開示されている情報をもとに、一個人投資家が株式投資の予想や意見を展開しています。株価の上下は保証されておらず、あくまで投資は自己責任です。
皆さん、こんにちは。もりおです。
今回は鎌倉新書(6184)が2022/6/9に発表した
2023年度1Q決算について分析していこうと思います。
管理人は鎌倉新書を現在400株保有しています。
初めて購入したのは2021年の10月です。
中長期でダブルバガー以上になることを夢見てホールドしています。
また、管理人は鎌倉新書(6184)についてブログ記事を書いたり、
鎌倉新書に関する書籍を完読したりしてます。
そんなわけで真剣に鎌倉新書について分析、材料集めをして投資に取り組んでいます。
今後どのように株価が動いていくのか、
成長可能性はあるのか予想していきたいと思います。
・鎌倉新書(6184)について知りたい
・今後の成長可能性は?
・株主の意見を聞きたい
結論:微妙!株価は横ばいという結果に!
1Q決算内容は微妙!!!
それ以上の言葉が見つからなかったです(笑)
個人的には酷くはないが市場の投資家からの反応は悪そう!
と感じていました。
予想通り1Q決算発表翌日2022/6/10の株価は始値505円となりドーンと下落。
しかし、その後、決算前の株価550円程度まで回復しました。
ここまで買い戻されるとは思ってなかったので株って本当に難しいですね(笑)
出来高も1,437,000ということで、比較的注目されたのではないでしょうか。
個人的には株価は回復したけど、上昇しても下落してもおかしくない決算内容だと思っています。
あまり期待せず、2025年頃まで気長に中長期保有したいと思います。
決算ハイライト
決算ハイライトで印象的に残った内容を個人的解釈でザックリとまとめます。
業績予想の進捗率について
昨年のように通期業績予想が下方修正されないか心配です(笑)
新規事業について
新規事業の売上が順調に推移しているのは良いことですね。
しかし、鎌倉新書では新規事業(ペットシッター事業、みんなのパソコン事業)を
撤退している過去もあるので、安心しきらずに引き続き期待して注目ですね。
既存事業について
鎌倉新書がアップしている下記記事でも葬儀費用低下とありましたが、
どのように軌道修正したのか気になります。
ポジショントークでないことを祈ります(笑)
クロスユース率について
クロスユース率を上昇させることで鎌倉新書の利益率がどんどん上昇していくのだと思います。
葬儀を行うことになった方がクロスユースでお墓も一緒に契約になったとか。
介護事業から相続の話に発展して、お墓の話になったとか。
すぐに開示してほしいってわけではありませんが、
クロスユース率の状況や実例、分かりやすい資料に期待ですね。
決算概要
決算概要を確認していきましょう。
売上
1,082百万円、前年同期比+22%となりました。
業績予想は5,000百万円のため進捗率は21.64%。
前年度よりもプラスにはなっているけど、予想進捗率で25%いってないから計画通りではない気がします。
営業利益
113百万円、前年同期比-24.5%となりました。
業績予想は640百万円のため進捗率は17.7%。
前年同期よりもマイナスだし、進捗率も25%以下ですね。
経常利益
116百万円、前年同期比-23.5%となりました。
業績予想は645百万円のため進捗率は18%。
こちらも前年同期よりもマイナス。進捗率も25%以下。
売上は前年度よりプラス
営業利益、経常利益は前年度よりマイナス
業績予想進捗率も25%以下のため計画より遅れているように見える
連結費用、成長に必要な投資費用
連結費用を確認していきましょう。
利益減少は新規事業に先行投資と記載がありましたが、
はたして成長に必要な投資をしているのでしょうか?
4Q決算と比較すると広告宣伝費と業務委託費が上昇していますね。
広告宣伝費は+40百万円増加しています。
業務委託費は+33百万円増加しています。凄い投資額ですね。
成長可能性を感じさせます(笑)
いい介護への投資
子会社化したエイジプラスに関わる、いい介護に投資しているようです。
介護施設の動画を投稿しているようですね。
ググってみたら出てきました!
このような動画編集には鎌倉新書の従業員だけでは足りない、
または非効率であることが予想されます。
つまり、広告費+業務委託費(動画作成)が生じていることが考えられます。
広告作成、広告掲載費用、動画撮影のカメラマン、動画のストーリー構成を考えるプロ、動画編集者など
広告費や業務委託費が増加してしまう理由がなんとなく理解できますね。
このような経費で集客が増加しているならば良い先行投資と言えるのではないでしょうか。
官民協働事業部への投資?
官民協働事業部への投資も増加しているのではないかと予想しています。
引用:鎌倉新書の自治体支援
このような「おくやみハンドブック」や「エンディングノート」を無償提供しているようです。
無償提供、つまりただの損失により広告費等が増加していると予想しています。
しかし、「終活の鎌倉新書」という認識が広がっていると決算ハイライトにも記載されていました。
高齢者の方はインターネットよりも自治体などのアナログな情報が必要なはずです。
その中でこの無償提供をすることで「終活の鎌倉新書」という認識が広がっていることは
非常に良い宣伝をしていると思います。
人件費
正社員も176人と増加してていい感じ。
しかし4Qよりもなぜか人件費が減少しています。なぜ?
鎌倉新書の課題として従業員の定着率の低さが挙げられると思います。
引用:鎌倉新書の採用ページ
採用ページの円グラフを確認すると4年以上定着している従業員はわずか21%。
イメージとして5人中、4人は4年未満しか勤めていない従業員となります。
以前、清水会長のブログ記事に「優秀な人を得たい一心だった」みたいな書き込みがあった気がします。
しかし、本決算資料では人件費が減少しています。
優秀な人材離れていかない?大丈夫?適正な給料を払ってください。※管理人は化学業界の人間です。
個人的には不安材料の1つでした。
各事業の推移
各事業の推移を確認していきましょう。
ぱっと見、新規事業の介護と官民協働事業の売上成長は凄いですね。
このおかげで株価横ばいになったのか?
お墓事業
お墓事業を確認してみましょう。
紹介数は過去最高という結果になったようです。
しかし、成約率と単価は低いですね。
紹介数と成約率が比例して上昇していけば良いのでしょうが、、、難しいですね。
また、お墓は実際に見学して決定する方が多いようです。
今期から見学を最重要指標として強化していくようですね!
いいお墓にて港区で検索してみると下記のような「ゆめみどう」という
納骨堂が紹介されていました。
引用:いいお墓より
実際にどんな納骨堂なのか下記から確認してみましたが、港区にあるというだけあって
とても素敵な納骨堂でした。
是非一度下記サイトよりご確認ください。このようなお墓屋さん等の宣伝をして、
実際に見学に行ってもらって、契約に結びついたら
広告料をもらってる!ってのがいいお墓の収益モデルってことですね!
葬祭事業
葬祭事業を確認しましょう。
こちらの紹介数も過去最高となっております。
しかし、成約率は上がっていないようです。
単価は家族葬などが増えて単価ダウンしているのではないでしょうか。
新しい試みとして下記のようなStoryという事業も展開しているようです。正直、VRお別れ会など説明を動画で確認しましたがどうなんでしょう。
ブルーオーシャンだけど成功するのはハードルが高そうに感じました。
下記、お別れ会に関しての説明動画。
仏壇事業
仏壇事業を確認してみましょう。
こちらの紹介数も過去最高となっております。
しかし、成約率は上がっていないようです。
日本でも畳という習慣がなくなりつつある中で、
仏壇の在り方も変わってきていると下記動画で説明がありました。
そういった意味だと仏壇関連の収益率アップは以前よりも難しくなっているかもしれませんね。
ご覧いただいてる方の中で、仏壇買おうかな~と悩んでいる、そこの貴方!!!
是非、下記から鎌倉新書の収益アップに貢献してください(笑)
実際、色々な仏壇企業さんを探すことが出来て便利なサイトだと思いますよ。とは言ったものの、管理人的には最も収益アップするのが難しい事業なんじゃないかと思っています、、、
相続事業
相続事業を確認しましょう。
こちらの紹介数も過去最高となっております。
しかし、成約率は上がっていないようです。
そういった意味では鎌倉新書の集客力、紹介力などは凄いと感じますね。
また、個人的な話で恐縮ですが祖父が認知症になりかけておりまして
相続について考えさせられたりしました。
下記サイトから無料相談しようかめちゃくちゃ悩みましたが
相続人としては私の親がやるべきことなので任せました(笑)
私の親が認知症になりかけたら絶対利用します(笑)
相続の問題が生じそうな方は是非気軽に下記から相談してみてください。
不動産事業、保険事業
不動産・保険事業を確認しますが、、、
正直情報がありません。
紹介や面談は行っているんだな~くらいしか分かりません。
恐らく情報開示していないということは、あまり成長していないのだと思います。
今後成長可能性があるならば、成約率や単価を載せるはずですもんね。
あまり期待できない事業かなと感じています。
ぶっちゃけた話、
不動産や保険をメイン事業にしている会社様には勝てないと思います(笑)
介護事業
期待の介護事業について確認していきます。
こちらの紹介数は増加していますね。
さらに売上も紹介数とほぼ比例して増加しています。
他の売上と異なり今後の成長可能性に期待して良いのではないでしょうか。
特に動画で介護施設の様子を紹介しているのが高得点なようですね。
恐らく下記動画が最も再生されている動画かと思われます。
官民協働事業
官民協働事業も確認しましょう。
1クオーターで+23自治体との提携が完了したの凄いと感じました。
さらに下記動画では飛騨市の市長が出演されております。
自治体の皆様からも信頼が厚い証拠ではないでしょうか。
自治体との提携はアナログな広報戦略になるかと思います。
しかし、高齢者の皆様はインターネットを用いた情報取得に慣れていません。
仮に検索できたとしても、自治体の情報の方が信頼してもらえるのではないでしょうか。
終活を本格的に検討し始める高齢者の皆様をターゲットにした非常に良い戦略だと思います。
そういった意味で自治体と協働しているこの事業には期待しております。
懸念点としては日本全国の自治体と提携出来ていないことでしょうか。
岩手県、宮城県、新潟県、富山県、石川県、京都府、岡山県、広島県、山口県、香川県、愛媛県、佐賀県、大分県、はまだなようですね。
こう見ると、まだまだカバーしきれていませんね。
また、高齢者割合が日本で最も高い秋田県で1自治体としか提携できていません。
可能であれば高齢化が進んでいる地域の自治体と提携出来た方が良いのでは?と思っています。
参考:日本の高齢者割合について
中長期目標
管理人は中長期的な成長を信じて鎌倉新書へ投資しています。
どのような経営戦略なのか確認してみましょう。
鎌倉新書では2026年度に売上100億円を目指しています。
2023年度では50億円なので3年で2倍に売上を成長させる目標ってことですね。
営業利益も20.2億円を目標にするということで凄いですね。
管理人は日本の少子高齢化という現実が変わらないと考えています。
そして直近だと2025年問題という課題が3年後に迫っています。
国民の4人に1人が75歳以上ってヤバいですよね、問題ですよね。
そんな課題解決の助けとなる終活事業を展開している
鎌倉新書の成長可能性は非常に大きいのではないでしょうか。
実際、鎌倉新書としては2025年度には全ての新規事業が黒字転換すると予想しています。
こうなれば鎌倉新書の勝ちであり、投資している株主である我々の大勝利のはずです!笑
※超ポジショントーク
しかし、前述しましたが、「いい不動産」や「いい保険」が成功する可能性は低いとみているため
全ての事業が黒字化するかは分かりませんね。
引き続き新規事業に期待ですね!
管理人が「おや?!」と思った3ポイント
それでは株価に直接影響はないと思われる、個人的驚きポイントを展開します(笑)
表紙に従業員の写真が掲載されていなかった
どうでも情報として表紙に大きな変化がありました(笑)
従業員さんの写真が掲載されていなかったのです。
引用:鎌倉新書2022年4Q決算資料及び鎌倉新書2023年1Q決算資料
これは昔から鎌倉新書に投資している株主か、
鎌倉新書の従業員か、
下記書籍を読んだ人くらいしか気づけないことだと思います。
もしかしたら昨今のプライバシーポリシーの問題から
従業員の顔写真を載せるのをやめたのかもしれませんね。
社外取締役の影響でしょうか?
新事業の売上成長は素晴らしい!が。。。
前述した通り、新事業の売上成長は素晴らしいです!
しかし、既存事業の成長が止まりました。
高齢者は増加しているはずなので、売上も比例して増加すると思っていました。
うーん、どうなるんでしょうか。
葬祭事業は頑張っている!!!
家族葬などで売上減少しているという情報があったため、
葬祭事業の売上は減少すると思っていました。
しかしながら、4Qよりも売上は伸びていました。
なので、意外に葬祭事業は頑張っていると感じました(笑)
鎌倉新書の営業マンさんに感謝ですね。
まとめ:引き続きホールド!株価下落は覚悟する!
いかがでしたでしょうか。
株価は横ばいという結果になりましたが、
新規事業の成長可能性次第で株価大幅上昇、下落もあり得るかもしれません。
さらに短期トレーダーから見れば業績進捗率は低いため売却という動きになると思います。
管理人は中長期保有にて投資を開始したため2025年まではホールドしたいと思っています。
短期的な下落は覚悟しながらも、鎌倉新書の大幅成長に期待して気長に待っていたいと思います。
以上、参考になれば幸いです。