※注意
本ブログでは、既に開示されている情報をもとに、一個人投資家が株式投資の予想や意見を展開しています。株価の上下は保証されておらず、あくまで投資は自己責任です。
皆さん、こんにちは。もりおです。
今回は高配当株ポートフォリオを公開している私もりおが
高配当株ポートフォリオの組み立て方と注意点を書いていこうと思います。
・高配当株投資に興味がある
・配当金狙いの投資に興味がある
・投資初心者
高配当株投資の基礎知識
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高配当株とは何か?
高配当株とは、企業が株主に対して配当として利益の一部を
高い割合で還元する株式のことを指します。
これにより、投資家は定期的な配当収入を得ることができます。
一般的に配当利回り3%以上の銘柄が候補と言えるでしょう。
配当利回り=1株あたりの年間配当金÷株価×100%
高配当株投資のメリットとデメリット
高配当株投資のメリットは、定期的な配当収入の獲得です。
配当は、株価の変動に関係なく受け取ることができるため、
安定したキャッシュフローを確保できます。
しかし、デメリットとして高配当株には企業の業績や
配当政策の変化によるリスクが伴います。
業績悪化により減配や無配へ転落する可能性があります。
高配当株投資の目的と適性の考え方
高配当株投資の目的は、安定した配当金の確保や将来の資本増加を目指すことです。
また、高配当株投資は、収益(配当金)を再投資することで
複利効果を享受する長期的な投資戦略として適しています。
高配当株の選び方と分析方法
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配当利回りの意味と計算方法
配当利回りは、配当の割合を株価で割った値を表し、
高配当株の魅力度を評価する指標です。
配当利回りが高いほど、投資家にとって魅力的な投資対象となります。
例えば、株価が1,000円で年間の配当が50円の銘柄の場合、
50円÷1,000円×100%=5%
配当利回りは5%となります。
注意点として、配当利回りが高い企業=高配当株として最適という訳ではありません。
業績悪化により株価が大幅下落している銘柄の配当利回りは高くなります。
企業A(株価1,000円、配当金50円)
⇒配当利回りは5%となります。
企業Aの業績が悪化し株価も大幅下落、株価500円になったとすると
企業A(株価500円、配当金50円)
⇒配当利回りは10%となります。
今までは配当利回り5%だった企業が配当利回り10%に見えてしまします。
業績が悪化したことによって配当金が無配に転落する可能性も考えられます。
よって配当利回りが良い=高配当株銘柄に適していると考えるのは危険です。
配当の安定性と成長性の評価指標
配当の安定性と成長性は、高配当株の選択において重要な要素です。
配当の安定性は、企業の業績やキャッシュフローの安定性を
評価することで判断することができます。
過去の配当履歴で増配し続けている実績ならばさらに安心でしょう。
また、過去の配当履歴や将来の成長見通しを考慮して、配当の成長性も評価します。
業界内でトップシェアをほこっている企業であれば安心でしょう。
ファンダメンタル分析の基本
ファンダメンタル分析は、企業の財務状況や業績、競争力などを評価し、
株式の選択を行う分析手法です。
高配当株の選択においては、収益性指標や財務指標などを分析して
企業の安定性を評価することが重要です。
収益性指標としては、利益率や利益成長率をチェックし、
財務指標としては、負債比率や流動比率などの指標を確認します。
マーケットサイクルと配当株の関係
マーケットサイクルには、成長期、成熟期、衰退期といったフェーズがあります。
高配当株は特に成熟期や衰退期のマーケットで魅力的な投資対象となります。
成熟期や衰退期の企業は、設備投資や事業投資が滞り
収益の一部を配当として還元することが多くなります。
一方、成長期の企業は、収益を設備や事業投資に再投資することが多く、
配当金が少ない傾向にあります。
成長期の企業は成長段階であるため、事業が上手くいかない可能性もあるため、
高配当株投資には不向きであると言えるでしょう。
高配当株ポートフォリオの組み立て方法
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ポートフォリオの目標設定とリスク管理
高配当株ポートフォリオの組み立てにあたっては、
自身の投資目標やリスク許容度を明確にしましょう。
目標利回りやリスクの範囲を設定し、それに基づいてポートフォリオを構築します。
年齢や年収によってリスク許容度は変わってきます。
20代独身であればリスク許容度は高くなるでしょうが、
定年後の無収入の妻子持ちの人ならリスク許容度は低くなるでしょう。
人それぞれ、リスク許容度は異なるというわけです。
人に合わせるのではなく、自分に見合う投資を行っていきましょう。
高配当株の銘柄選定のポイント
高配当株の銘柄選定においては、前述した配当利回りや安定性、
成長性などの評価指標を考慮しましょう。
また、業績や業種、競争環境などの要素も重要です。
時価総額が大きい企業の方が安定(成熟)しているイメージがあります。
上場したばかりの小型株などは成長期であるため高配当株に適さないイメージがあります。
私が最も重要視している事項は次の3つです。
EPS(1株利益)
EPS = 純利益 ÷発行済み株式数
詳しくは省きますが、企業が1株あたりどれだけ利益を稼いでいますよという指標です。
EPSが毎年増加傾向にあるかどうか、高配当株投資において最も重要視しています。
下記サイト IRBANKで確認するのが最もお手頃だと思います。
https://irbank.net/
証券コードを入力し調べたい銘柄をクリック。
その後、決算をクリックすることで調べたい銘柄の
過去の決算実績を確認することが出来ます。
EPSが右肩上がりであれば毎年利益を伸ばしている優良企業だと分かります。
過去の配当実績
過去の配当実績を確認しましょう。
こちらもIRBANKで確認することが出来ます。
過去に減配や無配の実績があった場合、
今後も業績悪化の際に減配や無配へ転落するリスクがあります。
出来れば減配や無配をしたことがない企業が望ましいでしょう。
仮に減配したとしても翌年には元通りになっている企業などはセーフでしょうか。
配当性向
配当性向も意識しています。
配当性向とは利益の何割を配当金として支払いますよという割合です。
たとえば配当性向50%の企業は利益の半分を株主に還元していることになります。
配当性向が120%などの場合、利益以上に配当金を支払っていることとなり、
内部留保がどんどん削られることになります。
そんな会社はいずれ倒産してしまうでしょう。
また配当性向が高すぎると、配当金の増配は難しい状況だと考えられます。
逆に配当性向が低いと、今後は配当金の増配をできる可能性が高いです。
そういった意味で、私は配当性向も意識しています。
イメージは配当性向50%以下の会社で増配し続けている会社は好ましいです。
こちらもIRBANKで確認することができます。
セクターのバランスと分散投資の重要性
高配当株ポートフォリオを構築する際には、
異なるセクターや業種の銘柄をバランス良く組み入れることが重要です。
これにより、ポートフォリオ全体のリスクを分散させることができます。
東日本大震災の時に電力業界のみに投資していた人がいたとしたら
原発停止の影響により多くの電力銘柄が大幅下落したため
ポートフォリオは大きなダメージとなったでしょう。
しかし他の業界に投資していればそのリスクは回避出来てたという原理です。
長期投資とリバランスの戦略
高配当株ポートフォリオは、長期的な視点での投資を前提としています。
ポートフォリオのリバランスを定期的に行い、目標の配分比率を維持することが重要です。
リバランスをするタイミングとしては1年に1回程度で良いでしょう。
なんなら数年に1度でも良いと考えます。
なぜなら、高配当株投資は長期間の投資が必要としており、
その長期間の間に一部の銘柄が大幅成長する可能性も考えられるからです。
その大幅成長した銘柄をリバランスのために売却するのは勿体ないですし、
他の銘柄をその一部の銘柄の割合に合わせていたら資金が不足する可能性も考えられます。
なので、リバランスを行うとしても株式と現金の割合を調整する程度で良いでしょう。
配当再投資と複利効果の活用
配当収入を再投資することで、複利効果を活用することができます。
再投資により獲得した配当もさらに再投資し、配当となり再投資し、、、
というように資産の成長を促進することができます。
いわゆる雪だるま式に資産が増加していきます。
高配当株ポートフォリオの運用と収益化
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配当利回りと収益性の確認と評価
高配当株ポートフォリオの運用では、
配当利回りや収益性の変化を確認し評価することが重要です。
配当利回りの変動や収益性の改善・悪化に注意を払いましょう。
なぜならモチベーションを保ちにくいからです。
私も毎月月末に資産管理のためにブログを更新しています。
![](https://moriodiary.com/wp-content/uploads/2023/06/9a3c11c7a03f1056ed16a908414395e4-320x180.jpg)
仮に確認と評価を怠った場合、モチベーションが持続せず、
高配当株投資をやめてしまうかもしれません。
または銘柄によっては配当金の支払い額が大幅減配や無配になっており
高配当株ではないと判断されている可能性も考えられます。
配当収入の再投資とキャピタルゲインの恩恵
高配当株ポートフォリオでは、配当収入の再投資に加えて、
キャピタルゲイン(株価の上昇による利益)の恩恵も得られます。
配当収入で得た収益は自由に使えますし、仮に株価上昇により銘柄が成長すれば
高配当株ポートフォリオ自体が大きく成長します。
配当金というインカムゲインのみではなく、
キャピタルゲインまでも狙えてしまう素晴らしい投資手法だと思います。
マーケット変動に対する心理的な準備と冷静な判断
マーケットは変動するものです。
高配当株ポートフォリオの運用においては、
心理的な準備と冷静な判断力が求められます。
短期的な変動に惑わされず、長期的な視点を持ちましょう。
高配当株ポートフォリオの運用はデイトレードではないことを意識しましょう。
周りの投資家の利益が~含み損が~という声に惑わされないように
自分の意志をしっかりと持ちましょう。
まとめ
以上が、高配当株ポートフォリオの組み立てと運用に関する情報です。
これらのポイントを考慮しながら、
自身の投資目標やリスク許容度に合わせて、
高配当株ポートフォリオを構築していただければと思います。
投資にはリスクが伴いますので、十分な情報収集と自己判断を行うことをお忘れなく。
私が高配当株投資を行うきっかけとなった書籍を下記にご紹介します。
初心者の方は18.5万円の書籍を読めば十分だと思われます。
以上、何かの参考になれば幸いです。